高校生の泰時くんと大学生の実朝さん
北条泰時は成績優秀だったが、国語が苦手だった。完璧にできたと確信してテスト用紙を返却しても、かならず数問間違えている。解説を読んでもいまいち納得ができず、理由が分からないから改善のしようがない。成績が伸び悩む。高校二年生の秋だった。両親は予…
funfiction 時代劇・大河・刀らぶなど
方舟・2
最初の観測地の星は一面の砂漠だった。ビュウビュウと強い風が吹いている。砂丘の砂が巻き上げられ、顔を打つ。果てしない砂地に波のような模様が生まれる。私とリピアーはウルトラマンの体でしゃがみ込んだ。砂を一つかみ、掬ってみる。ガラスか水晶よりもも…
funfiction sin・ultraman(光の星) ultraman
方舟・1
神永とリピアーが分離されず帰ウルの最終回のようにシン・ウルトラマンが地球を去ったIFです。 黄金の体に青い体色を有するリピアーの同族はゾーフィと名乗った。太陽系ひとつ焼き尽くすほどの力を御するリピアーの上司――上司、というのは現生…
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unexpected
「協力、感謝する」来客用のソファに腰かけた加賀美は感情のうかがえない声で述べた。男は黒いスーツに身を包んでおり、体にまとったもので色といえばネクタイにわずかにジオメトリックの柄が青いラインで入っているくらいだ。加賀美はテーブルの上の写真を片…
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密会 後編
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funfiction 少年探偵団シリーズ
密会 前編
「おれはきみを知るし、きみもおれを知る。きみはおれを知るほど、おれを追いかけやすくなるだろう」だから、デートをしよう小林君。怪人二十面相はそう言って、小林少年の耳に唇を近づけました。「おれがきみを知るほうが深かったなら、おれがきみを撒きやす…
funfiction 少年探偵団シリーズ
月下密造少年
R-13 日が落ちたあとの夜気はまだ冬のように冷たい。しかし通りの桜の芽は次第に膨らんで、少しずつ春の浮ついたような空気が漂いはじめている。そんな気配のある夜だった。うっすらとたなびく霞が満月の光を反射して、夜空ぜんた…
funfiction 少年探偵団シリーズ
死体
僕は僕にしか見えない外星人の死体と暮らしている。何年も。僕が死んだらおまえと同じところにゆくのだろうか。メフィラスの死体は僕の部屋のカーペットに横たわっている。鞣されて染められた動物の皮のように黒い、鴉の濡れたように黒い、しかしこの地球上の…
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宿敵
光の国の巨人たちですら確かには知らぬほどの遠い昔、原初の宇宙は邪神たちが存在したという。それらは悪意のかけらとなって、平行宇宙にちらばっている。トレギアが呼び起こし、カラータイマーに封じ込め、力の源としているそれらは、彼人に無限の文字通り不…
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きみはゲームに足るひと
外星人0号メフィラスは苛立っていた。自らの知性を以てすれば、原生地球人に狙い通りの言葉を言わせることなど容易いと考えていたのである。それをきっかけに地球人の上位存在として君臨することなど、簡単なはずだと。しかし、メフィラスが抱いたのは、正確…
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しりとり
「『相打ち』」「『チョコレート』」「『通り道』」「『力いっぱい』」「『糸口』」「『知己朋友』!」「サトル君は難しい言葉を知っているんだねえ。『打ち出の小槌』」「メフィラスがこういう言葉を使うから覚えちゃったんじゃないか。ち、畜産……」「『ん…
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マスカット・オブ・アレキサンドリア
「暑い」この季節、半ば口癖のようになっている言葉を、サトルははっきりと、一人の人物に向かって発した。その人物は黒いシャツに黒いズボン、黒い革靴といういでたちをしている。つまりサトルは「暑苦しい」という文句を込めて口にしたのだが、意図が伝わっ…
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