ささやかで、とめどないもの
トレギアの指がタイガに触れた。ホーンに伸ばされた指は、長い爪でタイガを傷つけないように慎重に移動する。あどけなさを残すタイガの目元をなぞり、トレギアは呟いた。「きみは、こういう顔をしていたんだな…」トレギアはタイガの輪郭を確かめるように、両…
funfiction ultraman ultraman(光の国)
天球儀に青いリボンを
トレギアは眼を覚ました。靄がかった視界がクリアになっていく。白い天井。消毒液の匂い。気温と湿度がコントロールされた室内。医務室か救護施設かなにかの寝台に横たえられているらしかった。「……?」トレギアは上半身を起こした。胸に凝った闇の気配があ…
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マスカット・オブ・アレキサンドリア
「暑い」この季節、半ば口癖のようになっている言葉を、サトルははっきりと、一人の人物に向かって発した。その人物は黒いシャツに黒いズボン、黒い革靴といういでたちをしている。つまりサトルは「暑苦しい」という文句を込めて口にしたのだが、意図が伝わっ…
funfiction sin・ultraman(光の星) ultramansin・ultraman
さびしさをうめる
リピアと神永の分離作業で大きく力を失い光の星に帰れず、人間に擬態して現生人類の中で人類を監視しているゾーフィと、力を失ったゾーフィに興味を持ったメフィラスが馴れ合っているだけリピア・神永は不在ですがゾ→リ←メ事後です雰囲気しかない …
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レッスン・3
キス程度の性描写有 R-15リピアーは自分の番が済んで、瞼を下ろす。「…神永?」ひとしきり口づけを終えても眼を閉じたままの神永を、首を傾げてリピアーが呼ぶ。神永は眼を開く。リピアーは神永の頬を手のひらで覆い、そっと覗き込んだ。「どうかしたの…
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レッスン・2
※神永とリピアー(人間体)のみ※リピアーが禍特対にジェンダー・セクシュアリティの本を紹介される話の続きです※独自設定多数※神永とリピアーはいっしょに暮らしてます※神永のプライベートでの一人称を暫定的に「俺」としています※キスと抱擁程度の性描…
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レッスン・1
※なんだかんだあってあの後現生地球人類体となったリピアー。※現生人類体リピアーの外見は男性ジェンダーということ以外、特に設定していません。神永の同位体でも誰の姿でもお好きなように考えてくださると嬉しいです。(男性のすがたをしているのは神永と…
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Vermillion Red
地球に降り立ったウルトラマンの体色は変化した。濃い銀灰色のボディラインは赤に。彼人(かのひと)が現生地球人と融合したためだ。しかしそれを知るのは、この惑星ではウルトラマン自身と、肉体を共有する神永新二のみ。両者の記憶は混じり合い、互いに参照…
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