シスターくんと吸血鬼・テイル
「…おまえ、それ、どうしたんだ?」シスターは、教会の隅の柵の向こうに吸血鬼のすがたをみとめて、ヴェールの下方のくきやかな眉をいぶかしげに寄せた。柵に植えつけられた遅咲きの淡いピンクのつるばらは、夏の宵を迎えて、花弁が紫がかった色に見せていた…
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シスターくんと吸血鬼・メタモルフォシス
メタモルフォシス※かぎろひ(@ai_2_siki)さんの発案を元した、吸血鬼×シスター(青年)のBLの続編です。※シスターくんと吸血鬼には、シスターくんが誓願を立てて吸血鬼と別離するルートと、シスターくんが吸血鬼のそばで神に祈りつつ吸血鬼に…
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シスターくんと吸血鬼
かぎろひ(@ai_2_siki)さんの発案を元にシスターくんと吸血鬼のBLを書きました。あたらしい朝の光が教会の白い壁を差せば教会の門を開き、熟れた実のような夕日が夜を引き連れて西の山脈に沈めば閉じることが、シスターの仕事でした。シスターは…
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探偵と若様短編詰め合わせ
探偵と若様の短編小説のログです。 「三年、待っていてくれますか」留学するのだと若様は言った。いつも自信たっぷりな若様が、改まったようすで敬語なんかを使うものだから、俺は面食らった。窓の外の光が入り込んで濡れたような黒い双眸が、静か…
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